工藤 久義
KUDO HISAYOSHI
九州支社 総務企画部 事業開発課
2009年入社 法学部法律学科卒
目指すは、地域や利用者に
満足いただける場所づくり。
プロジェクトマネージャーとして
SA・PAのリニューアルを推進
工藤 久義
KUDO HISAYOSHI
九州支社 総務企画部 事業開発課
2009年入社 法学部法律学科卒
地域に根ざし、
高速道路の価値を高める
事業開発は、SA・PA事業や地域連携施策の企画立案・実行、不動産賃貸事業などを手がける部門です。高速道路と深く関わりながらも、道路以外で収益を上げるという意味では、少し毛色が違うかもしれません。地域に根ざし、高速道路の価値を高めるために、様々な可能性に挑戦しています。
九州支社の事業開発担当として、現在、私が手がけているのは、SA・PA施設のリニューアル(商業施設の建替え等)です。本社で必要性や収益性が検討・計画され、リニューアルが決定したSA・PAのうち、九州支社管轄案件についてプロジェクトマネージャーとして具体的に進めていきます。企画立案から予算作成、行政や高速道路機構※等へ許認可手続き、工事のスケジュール管理、そしてリニューアルオープンまで見届ける、ディベロッパーとしての業務を担います。
例えば、2021年6月にリニューアルオープンした関門自動車道 壇之浦PAは、関門海峡と関門橋を臨むロケーションを生かし、海鮮市場体験や地域連携スペースを設けた観光型の施設としてリニューアルしました。他のメンバーが主体で動いている、音声プラットフォームを使った地域連携メディア「関門ONAIR」や関門海峡スタンプラリーなど、新しい企画も続々と実施しています。一見、華やかな業務のように見えますが、実際は、地道な調整や業務の積み重ねの上にあります。無事オープンし、地元の方や利用者が喜んでくださっているのを見ると、苦労が報われた思いで嬉しくなります。
※高速道路機構(独立行政法人 日本高速道路保有・債務返済機構):高速道路資産を保有する組織。
プロジェクトを着実に進めるためには、それぞれの役割を遅滞なく実行していく必要があります。工程が遅延するとオープンが遅れ、その分収支を悪化させることになるからです。そこで、あらかじめ、どこでどのような問題が生じるかを予測し、先手先手で解決策を出すことで、極力、課題が生じないように努めています。
壇之浦PAのプロジェクトでは、一部用地取得をしなければならなかったり、崖地・景勝地という特殊な土地のため許認可手続きや工事施工方法が複雑であったり。かなり特殊な案件でした。こうした工事を遅れなく進めることができるよう、行政や高速道路機構等への許認可手続きをできるだけ前倒しで行うよう努めました。リニューアルオープンまでは、時間との闘いです。関係者の認識が合致し、みんなで一つの方向に全力で進む環境をつくることができたとき、喜びとやりがいを感じます。
関西出身ということもあり、西日本地域を本拠に地域に貢献できるような企業を志望していました。説明会で社員の方と話をする中で、人とコミュニケーションを取りながら進める業務であることや“縁の下の力持ち”のような仕事に共感しました。大学で会社法や労働法を学んでいたこと、法律相談部で活動していたことから、そうした知識も活かせるのではないかと思い入社しました。
安全・安心な高速道路サービスを提供することがNEXCO西日本の軸ではありますが、事業開発は道路事業でないところで稼ぐ力が求められる事業。現在は、ディベロッパーとしての業務を担当していますが、今後、プロパティマネジメントやリテールについての知識も身に付け、SA・PAをドライブの途中の休憩施設から旅の目的地になるように、トータルにプロデュースする力を養っていきたいと思っています。
いろいろな土地のことを知るのが好きなので、コロナ禍以前は、国内を中心によく旅行していました。“旅好き”というのが、今の業務に役立っているかもしれません。写真は、NEXCO西日本が北九州市、下関市と連携して運営している「関門ONAIR」のパーソナリティ・ノッポさんと。地域活性という同じ目的を推進するパートナーです。
事業開発は“攻め”の事業。新しい手法やアイデアで、新たな価値を生み出したい人に、是非チャレンジしてほしいと思います。就職活動中は、いままでにないくらいに社会や企業を観察し、自分自身と向き合う期間になるかと思います。心身ともに辛い時もあると思いますが、オン・オフの切替えを行って、頑張ってほしいと思います。